ならむのブログ

SCC 2025年1月度 池袋大会(土曜朝)参戦記

2025年1月25日にスアール秋葉原店で開催された、初心者向け大会、スアールチャレンジカップ(SCC)の参戦記です。

こんにちは、ならむです。

スアールの初心者向け大会、スアールチャレンジカップ(SCC)の2025年1月池袋(土曜夜)大会に参加してきました。
お待たせいたしました、お待たせし過ぎたかもしれません。


前回大会の振り返り

スアールチャレンジカップ2024年12月秋葉原大会の結果です
ライバルにおめでとう、自分に頑張ったねを送りたいです

ありがたいことに、ここ最近名前だけいっちょ前に乗せてもらってますが、前回大会は失格での4位。
自分のせいで優勝を逃したことに、結構ダメージを食らっている自分がいました。

そんな中でも、「唯一この人にだったら負けてもしょうがないかも」と思っていた方が勝ってくれたことで、幾分か救われたところもあったんだろうと思います。

SCCへのモチベーション

2024年10月の準優勝以降、目を血走らせながらも「SCC優勝」を目標にしていました。
負けては悔しがり、そして泣き、SCC後は毎回感情を支配される程度には執着していました。

ただ、今となってはなぜそこまで優勝にこだわっていたのか、不思議に思うこともあります。
実際、今月については頑張りたい気持ちはあったものの、以前のようなギラギラ感はありませんでした。

考えてみると、自分が初めてスアールに行った時に出会ったある人の影響が大きかったと考えています。

大会とは関係のない、過去の自分語りモードに入ります。
興味のない方は、どうぞ本編まで読み飛ばしてやってください。


私と早押しクイズ

遡ること11年前、リアル脱出ゲームが大好きだった私は、「はじめてのクイズ」というイベントに出会います。
まだクイズ法人カプリティオを立ち上げる前の古川洋平さんが主催された、初心者向けクイズイベントです。(イベントの様子がこちら

ここで初めて早押しボタンというものに出会い、早押しクイズの世界の入口に立つことになります。
今はスアール秋葉原店長をされているタケやすさんとの出会いもこの時期でした。もう11年ですってよ。

その当時、自分とクイズの接点は上記の古川さんの開くイベントのみでした。
頻度で言うと月に1回もないくらいで、道玄坂ヒミツキチラボ(当時のSCRAPのイベントスペース)に足を運んでいました。

早押しクイズをやめた日

そんな生活を1年ほど続けた時に参加したイベント「はじめてのクイズオールスターマッチ」が大きな転機となります。
「はじめてのクイズ」のイベントでクイズを始めた人たち、俗に「ラボクイズ勢(ラボ勢)」なんて呼ばれてたりしてましたが、あの日は初心者王決定戦のようなイベントでした。

あの日から1年、自分も「ナナマルサンバツ」を読んだりして、「競技クイズとはなんたるか」みたいなものの上澄みは勉強してきたつもりでした。
しかし、周りのラボクイズ勢は、もっとしっかりクイズと向き合っていたようです。

オールスターマッチは3時間程度のイベントだったのですが、その間、自分の手元にあるボタンが光ることは一度もありませんでした。
自分では分からない問題文の途中でボタンを押されて、自分の知らない単語が叫ばれ、それが正解になり周りから歓声が上がる、の繰り返し。

今考えると、自分がわからない問題はそもそもそうでしかないだろうとは思います。
ただ当時は、クイズの勉強法がわからないなりに1年色々やってみた上での結果であること、そして周りの方も自分とクイズのスタート地点は一緒だったという意味で、「あ、自分はこのイベントにいていい人間ではないな」と勝手に門前払いを食らったように感じたのを今でも覚えています。

それで心を折られて以降、自分が早押しクイズのイベントに通うことはなくなっていきました。

道玄坂ヒミツキチラボの外観写真
スマホに唯一残っていたラボの写真。画質に時代を感じる。

スアールとの出会い

あの日から9年以上が経った2024年の7月下旬。
仕事に疲弊していた自分は、上司に直談判して2週間の休暇を取ることになりました。

気分を切り替えるために、オープン間もないファンタジースプリングス目指してディズニーシーに行ったり、平日暇な友達をとっ捕まえて遊んでもらったりしました。

いろんな娯楽を楽しもうとしてた時に思い出したのが「クイズバー スアール」の存在でした。

タケやすさんとお友達なのは前述の通りで、「まる芸TV!!」に参加していることまでは聞いていました。
ただ、連絡の期間が空いたタイミングで、いつの間にか麻雀プロになってたり、クイズバーのマスターになってたりしたようなのです。

興味自体はあったものの、10年来のお友達が働いているところにいきなり客として行くのもなんか気恥ずかしいものがあり、彼の勤務している日を外して遊びに行ってみることにしました。
ちなみに、まだ彼がQMしている回には行けていません。ごめんね。

カレンダーを見ると、ちょうど自分が仕事を休んでいる間に、初心者向けの「ぴよぴよデー」というイベントが開催されていることを知ります。
一人焼肉、一人ディズニーなんでもござれの自分は、行ったこともない店に予約を入れ、一人で突撃していました。

「クイズは楽しい」と改めて教えてくれた人

自分はクイズを一度諦めた人間です。
正直、9年ぶりのクイズも怖さがありました。

そんな中、その日QMを務めていた方はずっと笑顔で、初心者向けに優しくクイズを教えて下さいました。
早押しクイズとかがメインなのかなと思ったら、いきなり常連さんとチームになって、下手な英語を聞かされたのだけ面食らったけど。

でも、久々に「自分もクイズしていいんだ」ってまた思えたのがすごく印象的でした。

その後も7月のSCC、8月のぴよぴよ・SCCと参加していく中で、自分の中に眠っていたクイズの熱が再度高まっていくのを感じました。
それもこれも、上記4回のイベントですべてQMを務めていた方のおかげだと、大げさながらに思っているところです。

ちなみに、もう一つSCCへの参加を続けた大きな要因として、7月のSCCに一緒に参加していた方の影響も多分にあるんだけど、それは別の機会に。

出会いもあれば別れもある

9月以降はスアールに通う回数がそれまでと段違いに増えていき、今の自分がだんだんと形作られていきました。
色んな人と出会い、クイズをまた自然に楽しめるようになっていました。

そんな中、件のQMの方が年内で退職される話を耳にします。
不思議なもんで、たかだか人生で十数回程度しかお会いしたことないんですが、なんかそれでも一抹の寂しさというものを感じたように思います。

そんな彼女に向けて、餞ではないですが何か恩返しができたらいいなと考えている中で、SCCでの優勝というものを大きく意識するようになりました。

ですが、11月は彼女の目の前で負け、12月の結果も前述の通り。
「優勝という結果で恩返しをする」という目論見は崩れ果ててしまいました。

優勝報告にしたかったラストQMの回も、合わせる顔がないと思いキャンセルしてしまいました。
後日、後悔しないように無理を通してご挨拶に伺ったのはまた別のお話。

そんなこんなで、年末まで執着していたSCCの優勝への熱は、一旦年が明けて落ち着くことになります。


ようやく大会当日の話を

過去の話だけで2000字を超えてしまいました笑。
ここから本筋に戻ります。

大会前日は年末に転職した会社で歓迎会を開いていただき、その結果が結構しっかりとした二日酔い
朝9時からの大会に向けて、ホットコーヒーを1杯だけ口に含み池袋に向かいます。

9時5分ほどに店舗に入ると、その日ご一緒することが分かっていたお知り合いは既にご到着済みのご様子。
今回からSCCも月3回開催になったため、別の回にした方が優勝の可能性は上がるのに、都合を合わせて同じ回に集まるあたり律儀な方たちです。

私といえばクイズ前の飲酒(?)ですが、今回もご安心ください。
写真こそ撮り忘れているものの、きちんとスーパードライをいただいております。

食べ忘れた朝食は、二日酔いの影響でしっかりしたものは食べられません。
受験生御用達ともっぱらの噂の、inゼリーのブドウ糖だけ10秒チャージしておきます。

結局、朝の池袋に集まった参加者は10名。
3回制と朝イチ開催の影響で、昨年よりも少なめの人数でスタートです。


1st ROUND 1○1× (エンドレスチャンス)

1問目の「お屠蘇」は問題が読み切られ、皆が頭にお屠蘇を思い浮かべながらもスルー。
どうやらSBCや別時間のSCCでは陳皮あたりで七味唐辛子を連想した皆さんがたくさん散った模様。気持ちはわかるぞ。

自分が正解したのは2問目の「シェービングクリーム」。
使ったことは無いものの、流石にこれでしょ?というところまで待って安全に押したところ、結構ギリギリの押し勝ちだった模様。

SCCに参加し始めて、初の1抜け。ましてや3pt獲得も初めて。
体調は最悪だけど、クイズの調子自体は悪くないかも?と思いながら待っていました。

他の問題で好きなのは、「白髪ねぎ」。
「九条ねぎや万能ねぎで作れない」という前ふりには、思わずなるほどとなりました。

2nd ROUND ブロック別2○1休(エンドレスチャンス)

初のAブロック発進。
ということは結構気合い入れないとやられるな?という思いもありました。

ただ、直前にゴネを発動した結果、今回も特別ルールでブロック人数×3に増えました。
ありがとうさくどーさん新井さん。新井さんは絶対寝てるだろと思ってたけど。

1問目の「孤独のグルメ」は全員同じポイント(松重豊)で指が動くものの、コンマ1秒単位での結構引きずる押し負け。
年末年始、ずっとテレ東で見てたのに!

続く「連弾」で押し勝ち。
一応私も、中学の卒業式でピアノを弾いている程度にはやっておりましたので一安心。
(でも左右の人に呼び方があるのは知らんかったなぁ)

3問目で先に1抜けされたあと、4問目「100アール」で2抜け。
Aブロックに踏みとどまります。

別のブロックで出た問題で、陸上オタクとしては山の名探偵こと「工藤慎作さん」は答えたかった!
作問したナガノさんと心の中で握手。

3rd ROUND ブロック別3○1休(エンドレスチャンス)

SCC特別ルールの影響で、このブロックは3○に、限定問題数は人数×4に変更されました。

1ポイント先行されたあと、「鏡開き」で1pt目。
「1月11日前後に行われることが多い、正月に/飾った」くらいで押したため、「SBC以上だと、1月11日という日付だけでボタンが点いてるだろうなぁ」とその後話していました。
実際はその前の「マジカルロリポップのMAHO堂トラップ」で多数の死者が出ていた模様。

その後はクラッシュギャルズの「長与千種さん」を「ライオネス飛鳥さん」と誤答して1休。
増えたとはいえ限定問題数がきつかった中、「キズパワーパッド」「転移」を正解して、ギリギリ勝ち抜け。

Aブロック勝ち抜けは自分ひとりだけとなったため、ここで順位が大きく動いていきます。

他グループの問題だと、ポケポケの「幻のいる島」は答えたかったし、惜しい誤答が続いていたのでもどかしい思いでした。

4th ROUND ブロック別4○1休(エンドレスチャンス)

ここでは特別ルールで勝ち抜け条件は4○、限定問題数は人数×5に変更です。

1発目の紀平梨花さんなどの出身高校で「関西大学高校」と誤答。
そもそも「関西大学高等部」だし、卒業生は宮原知子さんとかでした。
「N高」は流石に時代すぎる。

休みの後も周りに先行を許す中、「嬉野温泉、武雄温泉、/」で点けて「佐賀県」を正解。
その後はなかなか分かる問題が来ず、先に1抜けされてしまいます。

その後は「宮脇」、「池ポチャ」、「ピサの斜塔」の3連答で2抜け。
ちなみに、フェンシング選手の宮脇花綸さんはTumbleweedガチ勢で、健ノブ謎解きでも解けてない方に自然なアシストができる素敵ウーマンです。

あとは、ここでも別ブロックで陸上問題が。
ハーフの日本記録が1時間ピッタリなのは知っていたので答えたかった!

結果的に、ここまでの累計成績は2位と同点ながら、1stの1抜けが効いてこの時点で1位。
ここで、本来なら5thに進行するものの、時間が足りない可能性が高いとのことで、先月に引き続き5th省略となり、A決勝進出が確定しました。

なーんか今日調子良くて草。快調すぎて森。

二日酔いだった体調も、ビールでお迎えしたからかだいぶ良くなって(?)いました。
池袋だからアリーナ席もないし、お友達と一緒に適度な緩さでクイズできていました。

予選の順位表です。
予選でこんなに抜けられたの初めてじゃない?

決勝 7○3×(エンドレスチャンス)

C決勝、B決勝は白熱し、いずれも複数人がリーチをかける熱い展開に。
人数は4人での戦いながら、スルーも適度に出て、それぞれ30問以上の大熱戦になりました。

観戦が楽しすぎて、危うく二日酔いなのにビールをお代わりしてしまうところでした。
いや、別にしても良かったんだけど。

そうこうしているうちにB決勝も終わり、A決勝が始まります。

1問目は「テニスの世界四大大会のうち、1月に/開催」くらいでボタンを点け「全豪」を正解。
これは、うちの両親が全豪を見にオーストラリア旅行を検討していたことがあるので知っていました。
ありがとう、パッパ、マッマ。

続く2問目は固めの問題。
前フリは忘れたものの、「屏風絵」についてなんか言ってて、「まるやま派の始祖」まで聞こえたので、自信は無いながらも「円山応挙」を回答し正解。
確か幽霊を初めて描いた人のようなイメージだったけど、こういう苦手だった問題が取れるようになったのは、大きな成長と言っても良さそうです。

さらに3問目は、カプリティオ御用達(?)の「八木山ベニーランド」をこれも自分が正解。
行ったことはないけど、一番高いアトラクションが1回500円なのは知っています(なんで?)

4問目がスルーになった後の5問目。
これも問題文忘れたけど、なんか選挙戦とかで相手の悪口言うやつーみたいな感じで「ネガティブキャンペーン」を正解。
ここまで5問で無傷の4○です。

周りの目と自分の思い

5問終わって自分だけ4○で抜けている状況。
端から見たら、超余裕に見えそうです。

ただし、自分の心の中は穏やかではありませんでした。

振り返ってみれば、過去3回の準優勝はいずれも折り返しまではトップ、もしくはそれに準ずる位置で展開していました。
つまり、一番に折り返しても、その後に何度も逆転負けを喫しているのです。

この日も、その後の4問は指が止まって、他の方に正解が出ていきます。
でも焦ると、先月の二の舞であっという間に×が溜まってしまう。

あぁ、またあの展開か。

この時点ではそう思っていました。

自分を救ってくれたのは「好き」の気持ち

続く問題で聞こえてきた単語は「タックルベリー」というお店の名前。
この時点で自分の脳内には、戸塚の壁と形容される坂道の先にある、箱根駅伝の戸塚中継所の映像が浮かんでいました。

今年の箱根2区は区間新記録の1時間5分台が3人、1時間6分台が8人出るというすごい戦いでしたね!
早稲田の山口くんも最初飛ばしすぎたところはあったけど、ギリギリ7分1桁で踏みとどまってくれました!(オタク特有の早口)

と、少し脱線しましたが、自分の好きなもの(に関連する事象)が出てきたことで、少し集中できたように思います。

その後は「上州屋」と聞こえてきたので指を動かし、共通する商材から「釣具店」を正解できました。
今考えると、この時点でも少し焦っていたように感じていましたが、この正解でリズムを取り戻せました。

続く「衆議院議員選挙と同時に開催される国民審査/とは、」でもボタンを勝ち取り、「最高裁判所の裁判官」で正解。
リーチを掛けます。

前回と大きく違う点は、まだ×がないこと、そして追ってくる2番手もまだ2○であること。
状況を正しく理解すると、心がかなり落ち着くものですね。

続く「スラップ訴訟」はスルー。

そして続く問題となった「アイフル」が人生初のWAに。
回答から正答判定までの間は祈るようなポーズで待ちましたが、脳内では女将さん役の大地真央さんが飛び道具を放ってました。


あれ、私、優勝しました?

わずか13問での決着。
達成感のようなものはあまり無いまま勝ってしまいました。

A決勝の結果表です
全員に正解の出た、良い決勝でしたね(白目)

自分で言うのもなんですが、あと一歩のところで優勝を逃すこと4回
あれだけ恋い焦がれた優勝なんで、流石にもうちょっと感動的な空気になるはずだったんですよ。

でも、実際優勝したときの周りの目は「あんだけ独走してればそりゃそうだ」的な感じで、雰囲気もへったくれもなかったわけです。

いや、嬉しいよ?
嬉しいんだけど、そこはかとないコレジャナイ感もありつつ。

でも、素直に自分が成長できていることを一旦喜ぶことにします。

きみは いま! SBC への だいいっぽを ふみだした!

さぁ次はSBCです。
SCCからSBCに変わる中で、今のところ自分が一番懸念しているのが「指の速さ」です。

SBCで普段戦われている方は、いわゆる「指派」と自称される方が多い印象です。

自分とは対極のクイズスタイルにある彼らとどう戦えるのか。
戦っていく中でどう戦略を練るのか。

不安でもあり、楽しみでもあるところです。

でも、クイズの恩人に教えてもらった「楽しむクイズ」をいつも心に、これからも明るく楽しくクイズができればいいなと思っています。

待ってろSBC!ぶっ潰してやるからな!

私信

3日にわたりながらこの文章を書いているわけですが、この文章はライバルから優勝祝でいただいた日本酒を飲みながら書いております。

ありがとう、おかげでめっちゃ筆がはかどりました。
はかどりすぎたかもしれません。

日本酒「花の舞」のラベルの画像です
味音痴だから味の感想は伝えられませんが、大変美味しくいただきました

ならむ

職業:Webディレクター 趣味:マラソン、ロードバイク、カラオケ、謎解き、早押しクイズ、東京ディズニーリゾート